プリンス・ルパーツ、ドロップが示す地震体積説の正しさ
弾性反発説では、地震のエネルギーは断層の両側に同じように蓄えられているととらえているので、震央は余震域のほぼ中央に位置していなければならないのだが、実際の観測ではそうなっていず、端の方から起こっている・・・・・という矛盾が、地震体積説においては解決される。
熱してドロドロに溶かしたガラスを水の中にたらすと、ガラスは細長いラッキョウのような形に固まる。急速に冷えたため、このラッキョウには※歪エネルギーが蓄積されている。
そしてラッキョウの尾は細くなっているが、その細いところをつまんで折ってみると、ラッキョウの本体もいっせいにはじけて粉々になって四方に飛び散る。(右図) 同時にかなりの音を発する。
これはラッキョウに蓄積されてかろうじてバランスを保っていたエネルギーが、尾を折られたことをきっかけにして運動のエネルギーになったからである。
(『新・地震の話』 坪井忠二著・岩波新書)
ちなみに、これは『ルパートの滴』(Prince Rupert's drop)と呼ばれ、同名のカナダの町(プリンス・ルパート/ブリティッシュ・コロンビア州西部の湾岸都市)など寒地でできるツララに同じ現象が起こることが古くから知られている。
※歪エネルギー:
物体に外力が加わったときに生じる体積や形の変化。押しの力によって地殻に蓄えられるエネルギー。アメリカのショルツらによって実験されている。 |
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